正月も終わったし、すっぽん食べて元気になりたいと思い、活すっぽんを注文。
「いつもなんだかんだ理由を付けてすっぽん食べてるが、単に食べたいだけだろ!」
と上長のつっこみが聞こえる…
肝刺しが食べたいと思い続けてようやくです。
今回は1.35kgの雌です。
前回と同じ養殖場からなので、また傷だらけのすっぽんでしたん。
やっぱり背中に紋があるのね。脂がのった子でした。
寒いからずっと目をつむっていたのだけど、ようやく目を開けました。
今回のメニューは、
●生き血のリンゴジュース割り
●肝刺し
●唐揚げ 蓮根と銀杏の素揚げと共に
●塩焼き
NEW
●内臓とニラの炒め物
NEW
●卵の醤油漬け
●丸鍋
●〆にうどん
と、新しいメニューを2品やってみた。
いつもサイドメニューを作るけれど、今回は品数も多いし食べ切れない感があったのですっぽんだけにしました。
今回は試してみたい事があったの。
それは、「鍋を作るときに日本酒だけで煮る」こと。
大市で食べた鍋の味の原因が何なのか知りたいけど分からないから、とにかくやってみる事にした。使っている材料が決まっているなら(過去記事参照)、あとは分量と質しかないかなと思って。一度やってみてそれからまた考えようと思いましてん。
下処理はいつも通り70度のお湯で薄皮を剥いて、その後生姜と葱を入れたお湯でさっと茹で溢しをした。この茹で溢しをしたお湯の味ってどんなもんだろうかと思い味見したら、結構旨味が出ていてびっくり。やっぱり味は逃げる物なんだな。
そして、本格的に煮込むときに日本酒を一升使ってゆっくり煮ました。昆布と葱と生姜を入れているけど、日本酒沢山使っているので必要ないかもとは思いましたが念のため。
で、その間に他の料理を作って食べました。
先ずは生き血でかんぱーい。
今回はどろっとしていて濃厚な生き血でしたわ。まさに“血”って感じ。
単にリンゴジュースが少なかったんだけど。
恋いこがれた、血も滴る肝刺し。
今回の肝臓は60gでした。
体重から考えると4%なので、割合は前回の子と一緒です。
今回、胡麻油をいつもより良い物にしたのですが、美味しいなあ。
前回もそうでしたが、脂ののりも適度でいい肝臓でした。
過去最高の肝刺しで至福のひととき。もう言葉がでないです。
厚めに切って、一切れずつ噛み締めましたがやっぱり格別ですよ。
たった60gの肝刺しを食べる為にすっぽん1匹買わないといけないとは…!
そしてお約束の唐揚げ。
骨盤とみつぼねのみにしました。唐揚げは期待を裏切りませんね。
サイドの蓮根と銀杏が良い箸休めになります。
今回新メニューの足の塩焼き。
前にこのブログにコメントを残してくださった春友さんおすすめの塩焼きを作りました。唐揚げと違い、あっさりしていて日本酒に合う味ですね。ゲランドの塩をまぶしてじっくり焼く。じっくり焼いた方が美味しいです。すだちにしたかったけど、今回はレモンで。
内臓とニラの炒め物。
腸の串焼きに飽きたので、胃、腸、卵管、膵臓(未だ不明)、腎臓(とこぶたは思っている)、心臓をニラと一緒に炒めたもの。“養殖もの+串焼きでない”ということで、いつもより柔らかく、食べやすいです。味も良し。
卵黄の醤油漬け。今回の個体は、卵巣が発達していて卵が沢山ありました。醤油漬けにしましたが(鍋に入れるのは好きではないので)、コクがあって美味しかったです。でもすっぽんの卵特有のざらつき感はありましたけど。前回のような臭みは全くなし!時間が経つといくらの醤油漬けのような珍味になります。しょっぱくなるけどご飯のお供や酒のつまみに最適。
そして鍋。
日本酒100%で作るとどうなるのか…。
仕上げの前にドキドキして味を見ると、甘い!
だけど、うまい!!
なので、辛口の日本酒にすればかなりいけると思います。
(こぶたは甘いのは嫌い)
あまりにも甘かったので鰹出汁で割りましたが、これもまた美味しい。というか、この方が食べやすい。田一はトビウオの出汁を使っていると大将が教えてくれましたが、すっぽんは臭みがなければ他の出汁との相性も良いですね。
これは大成功の試みでありました。
大市の味とは違ったけど、別方向でも美味しいので満足です。
最後の〆にうどんを。
いやー、過去最高のすっぽんうどんでした。
臭み消しで追加の生姜を入れる必要が全くない。
満足満足。
鍋の出汁が余ったので、すっぽん雑煮にして食べようと思います。
それにつけても今回は過去最高のおうちすっぽんが食べられました。
すっぽんに感謝です。
食べ終わった後は、重い肩こりがなくなりました。
マッサージでも治らないのに…。
片付けをしているとき、胃は重いが肩は軽い…。
すっぽん恐るべし。